高麗川清流

高麗川コンクリート遊歩道に反対し計画再考を求める会

自然に在るべき高麗川へ――中3年の私は願う、宝をそのまま残してほしい!

 私は現在、中学3年生です。高麗の自然に囲まれて育ち、自然の中で成長してきました。その影響もあり、自然と深い関係にある『生物』に興味を持ち、将来は生物学者を志しています。そんな私は、多様な生物が生息しているこの高麗川が大好きです。『自然に在るべき姿』が保たれ、豊かな生態系が形成されています。
 しかし、現在進められているコンクリートの遊歩道工事は、今まで保たれ続けてきた『自然に在るべき姿』を壊してしまう可能性が大いに考えられます。すなわち、豊かな生態系が崩れてしまう恐れも大いに考えられるのです。実際に、川をコンクリートで整備したところ、動植物の住処が消失したり、川の流れが止まってしまって、多くの生物が死滅してしまったりした事例もあります。高麗川に遊歩道を造った場合、完成直後には多くの観光客が集まったとしても、動植物への悪影響が目に見える形になる頃には、観光客は増えるどころか、減ってしまうでしょう。つまり、コンクリートの遊歩道工事は、高麗の豊かな自然を失ってしまう上、利益もあまり期待できません。遊歩道工事を実行しても、成果はあまり得られないと考えられます。
 また、コンクリートの遊歩道を造るには、経済的に負担がかかります。コンクリートの遊歩道を撤去するにも、経済的に大きな負担となります。そして何より、一度崩してしまった生態系を復活させるのは、とても大変です。約40億年をかけて形成された生態系は、私達人間の手で簡単に直せるものではありません。そのため、現在進んでいる工事も、今すぐに中止すべきではないでしょうか。利益も期待できず、美しい自然も失ってしまう恐れがあるならば、工事を行う必要性は無いのではないでしょうか。
 私に夢を与えてくれた高麗川は、ずっと今のままであってほしいと思っています。私の他にも、思い出の高麗川をそのまま残してほしいと言う人はたくさんいます。そんな私達の『宝物』をそのままの形で残していくために、そして、美しく、自然豊かな高麗川を守っていくために、高麗川工事を中止してほしいと願っています。                日高市在住  中 三生