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高麗川清流

高麗川コンクリート遊歩道に反対し計画再考を求める会

政治家・上田清司知事の琴線に触れるかどうか

 12月11日の第8回市部会で、コンクリート遊歩道工事再確認の決定と当会の提案に対する検討がどのように行われたのか、いつ連絡が来るかと待っていたが、28日に電話で連絡がきました。お蔵淵から高岡橋間の一部を残すべきというリンクス高麗川の要望を受け入れ、他のコンクリート遊歩道工事は既定通り進める、というものです。
 それを受けて、再度、知事に要望を出すことにしました。
 高麗川まるごと再生プロジェクトの事業の具体的な立案・変更を行っているところが市部会であることは、第7回までの議事録で明らかなのですが、第8回の決定の様子からして、決定の主導は市であることがはっきりしました。
これまでも指摘してきましたが、県の役割は、市立案の事業にアドバイスを行い予算を付けるというものです。こういう仕組みでの最高執行責任者である県知事の役割は、どのように発揮されるのか関心を持って推移をみてきました。
 一部区域の問題を提起した団体(リンクス高麗川)の市部会参加の要望を受け入れ、これで市民の意見を聞いたとしてコンクリート遊歩道の既定方針が再確認され着工されることになったのですが、この最終段階で知事に訴えることは、知事の政治家としての見識と決断に賭けるしかない。
 この段階ではもう無理、反応するはずがない、というのが、まず普通の考えでしょう。しかし知事の決断を促す環境が少しでもあれば、それをトリガー(引き金)と利用するのは、何の権力を持たず言葉と論理及び怒りしか頼るものがない市民としては当然のことだと思います。
 思いつく環境は3つあります。
 一番目は、31日に放映されるNHK「さわやか自然百景」。自然を撮影することにかけては、BBCと並んで世界的技術とノウハウを誇るNHKのことです。素晴らしい珠玉の場面が見られるはずです。これを見て知事は何を思うか。政治家としての心の痛みを、行政家としての倫理から思う所はあるか。
 二番目は、知事の政治姿勢です。自ら決めた多選自粛条例に違反してまで出馬、当選したことに対する批判が続いています。議会においては、自民党会派からの逆風を受け、知事としての主導を発揮できないと言うことが言われています。それに対する知事の反論と今後の方針として、開かれた県政を推進し、「政策に係る広聴機能の充実」「民から政策提言を募集」等で「県庁の壁を取り払う」とし、議会と並ぶチャネルの形成を試みる、と定例の記者会見で述べています。
 県会議長を歴任し自民党県議団の現団長をつとめる日高市選出の県議が、日高市策定による市部会に出席し(他地域ではあり得ないこと)、市当局がコンクリート遊歩道案を提出した際(県議の市部会出席はこの提案時のみ)に「素晴らしい計画」と推進を明言しました。さらに市長も議会で計画推進を明言しています。
 こういう政治状況の意味については私たちも推し量るところはありますが、知事の判断に届くのかどうか、僅かな可能性に期待したい。
 三番目は、平成27年7月17日に、安倍首相が「新国立競技場建設白紙撤回」に関する記者会見を行い、英断として報道され、知事も定例記者会見で白紙撤回に賛意を表明したことです。
これら3つとも、かすかな望みをかける私たちが都合良く解釈した条件にすぎないが、政治家はいつ、どこで、どんな決断を下すか分からないし、それができる存在です。一介の市民の訴えが、政治家・上田清司知事の琴線にどう触れるかどうかは全く分からないが、「もしかしたら晴天の霹靂?」と楽天的にいくことにしたい。